徳川家康が江戸入府の際、最初に参詣した寺といわれるのが増上寺。江戸時代には徳川家の祈願寺、菩提寺として繁栄しました。往時には武蔵国貝塚(今の千代田区麹町・紀尾井町あたり)にありましたが、江戸城の拡張で家康により芝に遷されています。芝・増上寺では大晦日から元日にかけて各種法要、御祈願を実施。
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木更津市矢那に位置する平野山高蔵寺(へいやさんこうぞうじ)は、6世紀創建と伝わる真言宗豊山派の古刹。「たかくらの観音様」の名で親しまれてきました。「高倉観音」は、坂東三十三観音霊場30番札所。寺に一歩踏み込むとうっそうと立ち並ぶ樹齢数百年もの古杉に圧倒され、古刹の貫禄を充分に漂わせています。
深川(東京都江東区)の浄心寺は、4代将軍・徳川家綱の乳母・三沢局(みさわのつぼね)ゆかりの日蓮宗の寺。三沢局の菩提を弔うため、1658(万治元)年に創建されました。江戸時代は、10万石の格式をもつ大寺院で、江戸十大祖師の随一といわれた名刹です。
天霊山妙久寺は、日蓮宗の寺。境内に石田波郷(いしだはきょう)の「はこべらや焦土の色の雀ども」の句碑もあります。日領上人の創建。第48代横綱大鵬幸喜の墓があることにも注目。大鵬は生前の平成20年にこの寺を墓所と決めています(平成25年1月19日没)。
1927年にNHKラジオで初めて放送されたのが上野寛永寺の除夜の鐘。上野の寛永寺では、根本中堂の前にある鐘楼、時の鐘を響かせている時鐘堂の2ヶ所で除夜の鐘が撞かれます。除夜の鐘を撞くには事前の申し込みが必要です。
鹿野山マザー牧場近くに建つ佛母寺(ぶつもじ)は、産経新聞社、東京タワー、マザー牧場を創設した前田久吉氏が開基した臨済宗妙心寺派の禅寺。釈迦の母、摩耶夫人(摩耶観世音菩薩)を本尊に祀り、安産、子授け、縁結びにご利益があり、腹帯授与・胎教指導も行なっています。
袖ケ浦市にある笠上観音正福寺(かさがみかんのんしょうふくじ)は厄除けの観音として有名な寺。明治6年まで房総往還(上総道、房州道、江戸道)が通る笠上山の中腹にあった笠上観音を、正福寺に遷して笠上観音正福寺となりました。癇(かん)の虫封じも行なっているありがたい厄除観音です。
除夜の鐘、初詣、初日の出のスポットとして有名な鹿野山山頂の神野寺(じんやじ)。寺伝では、聖徳太子の創建といわれる関東最古の古刹です。古くから房総3国の氏寺として、足利氏・上杉氏などの武将や民衆の厚い信仰があったといわれています。正月には干支の土鈴・張り子・根付なども限定で授与されます。
1260(文応元)年、日蓮聖人に帰依した八幡庄若宮に住む領主・富木常忍(ときつねのぶ=日常聖人)は、自らの館に法華寺を建て、さらに中山の太田乗明公も本妙寺を建て、この両寺をあわせたのが法華経寺(ほけきょうじ)。市川市には113の寺院と59の神社がありますが初詣で賑わう筆頭は、この中山法華経寺です。
坂東三十三観音(坂東三十三札所)の「総納札所」(結願所)である郡古寺(なごでら)。『那古寺縁起』によれば717(養老元)年、行基開山と伝える古刹です。平成の大修理が行われていた県有形文化財指定の那古観音堂は、平成20年10月に落慶法要が行なわれています。本尊は、千手観世音菩薩で那古観音と通称されています。
1276(建治2)年、日蓮誕生の地を記念して建立された寺で、日蓮宗の大本山。仁王門をくぐると1846(弘化3)年の建築という世界最大の鬼瓦を擁する祖師堂があり、日蓮聖人の御幼像が迎えてくれます。また門前には土産物屋が数多く軒を連ねているので初詣の買い物も楽しみです。
771(宝亀2)年、不思議法師が開創した鴨川市の名刹が清澄寺(せいちょうじ)。日蓮聖人が出家し、その後、始めて南無妙法蓮華経のお題目を唱え、日蓮宗を開宗した大本山。宿坊を完備し、大晦日に宿泊すると除夜の鐘を優先的に撞くことができます。
浄土宗の大本山芝増上寺の末寺で1544(天文13)年、小田原・稲荷山大蓮寺の行脚僧・覺譽存榮上人の創建というのが浦安の大蓮寺。明治16年の建立の鐘楼堂は、浦安市唯一の鐘楼で、例年多くの参拝客が訪れています。