江戸時代、家康に信任が厚かった天海僧正が吉野山から東叡山寛永寺創建の後に移植した山桜が起源という上野恩賜公園の桜。「東都第一の花の名所」といわれましたが当時の桜は山桜です。現在は公園中通りなどにソメイヨシノを中心に800本の桜が植栽され、「日本さくら名所100選」にも選定されています。例年開花時期には『うえの桜まつり』が開催されます。
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東京スカイツリー(R)とのコラボが楽しめるのが浅草界隈の隅田川沿いの両岸に咲く隅田公園の桜。ソメイヨシノを始め、オオシマザクラ、サトザクラなど隅田区側に343本、台東区側に600本ほど、あわせて1000本もの桜が並木となって咲き乱れます。江戸時代から桜の名所として名高い場所です。
泉自然公園の桜
日本さくらの会から「日本さくら名所100選」の地に選定される泉自然公園(千葉市若葉区)には、ソメイヨシノ(240本)、ヤマザクラ(860本)、オオシマザクラ(240本)、サトザクラ(90本)など、20種1500本の桜が植栽されています。
横浜市鶴見区にある総合公園で、その名の通り、上の池、中の池、下の池の3つの池があります。ソメイヨシノを中心に35品種1000本の桜が植栽され、「日本さくら名所100選」に選定。バードウォッチングも可能で、神奈川県の「かながわの探鳥地50選」のひとつ。テレビ神奈川の三ツ池送信塔は公園のシンボル的な存在になっています。
明治40年、軍港だった横須賀の高台、衣笠城址の近くに日露戦争の戦死者を慰霊するために記念碑を建て、桜を植栽したのが始まりという桜の名所。今では7.4haの園内にソメイヨシノを中心とした3000本の桜となって「日本さくら名所100選」にも選定されています。
北総台地がつくりだす起伏に富んだ地形を活かした千葉市の風致公園。千葉都心部から東南11kmほどの場所に位置し、面積42.5haという広大な公園です。桜と紅葉の名所でもあり、ヤマザクラを中心とする桜は「日本さくら名所100選」にも選定されています。公園の大半が東千葉近郊緑地特別保全地区に指定され、貴重な自然が保たれています。
隅田公園は隅田川の両岸、台東区浅草、花川戸、今戸と墨田区向島にまたがる公園。桜並木は、8代将軍・徳川吉宗の命で植栽された桜がルーツ。とはいえ当時の桜は、ソメイヨシノではありません。公園となったのは大正12年、関東大震災の帝都復興事業の一環で。後藤新平の主導により公園として整備されたものです。