高家神社『春の例大祭 庖丁式奉納(大漁祈願祭)』|南房総市

高家神社『春の例大祭-庖丁式奉納(大漁祈願祭)

毎年5月17日11:00頃〜、千葉県南房総市の高家神社(たかべじんじゃ)で『春の例大祭 庖丁式奉納(大漁祈願祭)』。料理の神様・磐鹿六鴈(いわかむつかり)を祀る高家神社で、春の例大祭に合わせて「四條流たかべ社中」(旧たかべ庖丁会)が漁の安全と豊漁、五穀豊穣を祈念して庖丁式を奉納するもの(大漁祈願祭)。

藤原山蔭が創始した四條流包丁術を奉納

奉納される四條流包丁術は、9世紀の半ば、光孝天皇の命により藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)が創始したもの。
唐の食習慣・調理法が日本にもたらされ、それが日本的に昇華し、包丁術となったもの。
室町時代後期の長享3年(1489年)頃に記された『四條流庖丁書』には、俎の寸法、具体的な料理法、箸や膳の飾り方にいたるまで詳細な記述があります。
包丁を入れる食材に関しては、海のものを上、川のものを中、山のものを下と記されています。

包丁式は、そんな四條流包丁術を現代に伝え、藤原山蔭が鯉をさばいて以来の伝統技法を烏帽子(えぼし)、直垂(ひたたれ)姿で庖丁と真魚箸(まなばし)のみで魚を捌くという厳かな式となっているのです。

千倉地域の住民団体、観光協会、商工会などが協議会を組織し、伝統儀式「庖丁式」を後世に伝える保存・継承活動に取り組み、千倉の民宿・旅館を経営する宿の主人らで「四條流たかべ社中」(旧たかべ庖丁会)を組織。
毎回、黒鮑(くろあわび)、鰍(いなだ)など地元産の魚介をお題にして、春の例大祭(四條流たかべ社中の奉納)、秋の例大祭(10月17日/四條眞流会の奉納)、新穀感謝祭(11月23日/四條流石井派の奉納)に奉納されています。
 

高家神社『春の例大祭 庖丁式奉納(大漁祈願祭)』|南房総市 DATA

高家神社『春の例大祭 庖丁式奉納(大漁祈願祭)』|南房総市
開催日時 毎年5月17日11:00頃〜
関連HP 南房総市ホームページ
所在地 千葉県南房総市千倉町南朝夷164
場所 高家神社
電車・バスで JR内房線千倉駅から日東バス白浜方面行きで関谷病院前下車、徒歩10分
ドライブで 東京湾フェリー金谷港から約32km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 高家神社社務所 TEL:0470-44-5625
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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