1月17日、千葉県市川市の国府台天満宮(こうのだいてんまんぐう)で『国府台辻切り』が行なわれます。辻切りは、時代劇などで通り魔を連想する少し物騒な名前ですが、悪霊や病気が村に入るのを防ぐための民俗行事。各村の出入口にあたる四隅の辻を霊力によって遮断することがその名の由来です。
市川市の国府台地区に残る悪霊や悪疫が集落に入るのを防ぐ民俗行事
遮断する方法は、千葉県の南部では、注連縄(しめなわ)を道に張る方法が多く、北部では大蛇を作ってその呪力(じゅりょく)によって追い払う方法がとられています。
市川市でも昔は国府台(こうのだい=律令時代に下総国府が置かれた地)、国分(こくぶん=下総国分寺の置かれた地)にかけた地域でさかんに行なわれていましたが、今では、昔の姿を伝えるのは、『国府台辻切り』だけとなっています。
国府台地区では、地元の辻切り保存会によって行事が継承され、藁(わら)の大蛇作りは、毎年1月17日に国府台天満宮境内で行なわれています。
各自が持ち寄った藁で2mほどの大蛇を4体作り、お神酒を飲ませて魂入れ(たいいれ)をしてから、町の東西南北「四隅」にある木に結び付けます。
こうして、大蛇は翌年まで風雨にさらされながら、悪霊や悪疫を払い町内の安全のために眼を光らせているのです。
国府台天満宮『国府台辻切り』|市川市 DATA
国府台天満宮『国府台辻切り』|市川市 | |
開催日時 | 1月17日9:00〜12:00 |
関連HP | 市川市観光協会公式ホームページ |
所在地 | 千葉県市川市国府台3-11 |
場所 | 国府台天満宮 |
電車・バスで | JR総武線市川駅、京成国府台駅から松戸駅行きバスで国立病院下車 |
問い合わせ | 市川市観光協会 TEL:047-711-1142 |
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画像提供:市川市観光協会