江戸時代、家康に信任が厚かった天海僧正が吉野山から東叡山寛永寺創建の後に移植した山桜が起源という上野恩賜公園の桜。「東都第一の花の名所」といわれましたが当時の桜は山桜です。現在は公園中通りなどにソメイヨシノを中心に800本の桜が植栽され、「日本さくら名所100選」にも選定されています。例年開花時期には『うえの桜まつり』が開催されます。
20:00まで夜桜見物も可能
『うえの桜まつり』期間中の17:00〜20:00の間には上野公園内にボンボリ1000個を灯して、夜桜気分を盛り上げてくれます。
さらに10:00~20:00には、露店も出店。
夜間(23:00~5:00)は立入禁止になっています。
江戸時代から上野の山は桜の名所だった!
例年、『うえの桜まつり』が終わる頃、上野東照宮ぼたん苑で、『上野ぼたん祭』も開催されています。
天海僧正が寛永寺の創建の後に上野の山に山桜を植栽したのは1632(寛永9)年のこと。
1698(元禄11)年には桜ヶ丘が花見の場所として開放されていますが、当時も寛永寺の山内ということもあって、鳴り物などは厳禁されていましたし、暮六つ(今の18:00)には門外へと退去する必要がありました。
明治維新の戊辰戦争で、上野の山は焼き尽くされ、多くの山桜は燃え尽きてしまいました。
明治6年、太政官布達により上野公園が開設されて以降、汽車の煤煙による被害、関東大震災、東京大空襲など幾多の困難をくぐり抜けて、今の見事な桜並木が生まれています。
現在の桜の多くは昭和23年、上野鐘声会が寄付(1250本)したものや、昭和36年・37年に上野観光連盟が植栽した八重桜、寒桜。
近年では平成7年に不忍池周辺にサトザクラなど49本が、平成8年に清水観音堂付近にヤエベニシダレ3本が植栽されています。
上野恩賜公園の桜 DATA
開花期 | 3月下旬~4月上旬 |
関連HP | 上野観光連盟公式ホームページ |
時間 | 5:00~23:00(23:00~5:00は立入禁止、公園管理所は8:30~17:15) |
所在地 | 東京都台東区上野公園5-20 |
場所 | 上野恩賜公園 |
電車・バスで | JR上野駅から徒歩5分 |
ドライブで | 首都高速上野ランプから500m |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 上野恩賜公園管理所 TEL:03-3828-5644 |
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