東海道品川宿で旅人に愛された真言宗醍醐派の品川寺(ほんせんじ)では、除夜の鐘を撞くことができる。大梵鐘は1657(明歴3)年鋳造の名鐘です。境内入口の地蔵菩薩座像は、江戸に出入りする6つの街道に安置された、江戸六地蔵の一つで、東海道を行き交う旅人を守ったもの。境内には東海七福神の毘沙門天などもあり、七福神巡りも可能。
東京一ドラマチックな鐘は、徳川家綱の寄進
品川寺(ほんせんじ)の本尊は水月観音と聖観音で、江戸三十三箇所観音霊場の第31番札所。寺伝では、大同年間(806年〜810年)開山という古刹です。1457(長禄元)年、中世の江戸城築城で知られる太田道灌が伽藍を整備しています。除夜の鐘で撞くことができる明暦3年(1657年)の銘がある梵鐘は、徳川4代将軍・徳川家綱の寄進とか。パリ万博(1867年)、ウィーン万博(1873年)に展示されたという伝承の鐘で、大正8年、住職・仲田順海は鐘がスイス・ジュネーヴ市のアリアナ美術館に所蔵されていることを突き止め、返還交渉の末、昭和5年に変換が実現したという「東京一ドラマチックな鐘」です。
12月31日23:00〜お焚き上げ。除夜の鐘は1日0:00〜2:00頃まで、住職や寺関係者が撞いた後、一般の参詣者が撞くことができます。鐘を撞く回数は108回限定。
品川寺1月の行事予定
1月1日~3日=新春護摩修業(13:00〜)
1月1日~7日=東海七福神初詣り
品川神社(大黒天)・養願寺(布袋)・一心寺(寿老人)・荏原神社(恵比寿)・品川寺(毘沙門天)・天祖諏訪神社(福禄寿)・磐井神社(弁財天)
1月18日=初観音(13:00〜護摩・写経会)/毎月18日が観音様の縁日です
江戸六地蔵
江戸深川の地蔵坊正元が、病気平癒を地蔵菩薩に祈願したところ無事治癒したため1706(宝永3)年、京の六地蔵に倣って建立を発願。江戸市中から広く寄進者を得て、江戸の出入口6ヶ所に丈六の地蔵菩薩坐像を造立したもの。
第1番 品川寺(東海道/現存)
第2番 東禅寺(奥州街道/台東区東浅草2丁目/現存)
第3番 太宗寺(甲州街道/新宿区新宿2丁目/現存)
第4番 真性寺(中山道/豊島区巣鴨3丁目/現存)
第5番 霊巌寺(水戸街道/江東区白河1丁目/現存)
第6番 永代寺(千葉街道/江東区富岡1丁目/現存せず)
巡礼の順序は、品川寺〜太宗寺〜真性寺〜東禅寺〜霊巌寺〜永代寺。
江戸深川の地蔵坊正元が、病気平癒を地蔵菩薩に祈願したところ無事治癒したため1706(宝永3)年、京の六地蔵に倣って建立を発願。江戸市中から広く寄進者を得て、江戸の出入口6ヶ所に丈六の地蔵菩薩坐像を造立したもの。
第1番 品川寺(東海道/現存)
第2番 東禅寺(奥州街道/台東区東浅草2丁目/現存)
第3番 太宗寺(甲州街道/新宿区新宿2丁目/現存)
第4番 真性寺(中山道/豊島区巣鴨3丁目/現存)
第5番 霊巌寺(水戸街道/江東区白河1丁目/現存)
第6番 永代寺(千葉街道/江東区富岡1丁目/現存せず)
巡礼の順序は、品川寺〜太宗寺〜真性寺〜東禅寺〜霊巌寺〜永代寺。
江戸六地蔵第1番(品川寺地蔵菩薩)
品川寺・品川観音|品川区 | |
所在地 | 東京都品川区南品川3−5−17 |
関連HP | 品川寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京急青物横丁駅から徒歩5分 |
問い合わせ | 品川寺・品川観音 TEL:03−3474−3495/FAX:03−3458−2077 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |