下谷神社

下谷神社

東京都台東区東上野3丁目にある天平2年(730年)、峡田の稲置が創建と伝えられる(行基が伏見稲荷大社を勧請したとも)都内屈指の歴史を誇る古社が下谷神社(したやじんじゃ)。東京メトロ銀座線の稲荷町駅の名の稲荷町はかつて下谷神社が下谷稲荷社、下谷稲荷明神社と呼ばれたことに由来します。

境内には「寄席発祥の地」の碑も立つ

下谷神社

もともとは、上野忍ヶ岡(現在の上野恩賜公園)に鎮座し、天慶2年(939年)、平将門による天慶の乱追討祈願のため、藤原秀郷が社殿を建立。
寛永4年(1627年)、上野が寛永寺山内となるにあたり、別当正法院とともに下谷屏風坂下谷に移転。
さらに延宝8年(1680年)にも移転しています。

明治初年の神仏分離令で別当だった正法院が離れ、明治5年、下谷稲荷社から下谷神社に改称。
関東大震災で社殿を焼失し、昭和3年に現社地に移転しています。

現存する社殿は、第二次世界大戦による空襲を免れ、昭和9年の築。
社殿の天井画「龍」は横山大観の作です。

祭神は大年神(おおとしのかみ)で、商売繁盛と家内安全の御利益が大とか。

寛政10年(1798年)6月に山生亭花楽(初代・三笑亭可楽/馬喰町の櫛職人・京屋又五郎)が境内で、「風流浮世おとし噺」の看板を出し、5日間にわたって本邦初の寄席興行を開いたので、「寄席発祥の地」の碑が立っています。
「寄席はねて 上野の鐘の 夜長哉」は、台東区根岸に8年間住んだ正岡子規の句。
境内には句碑が立っています。

下谷神社
寄席発祥の地碑と正岡子規の句

下谷神社 DATA

名称 下谷神社/したやじんじゃ
所在地 東京都台東区東上野3-29-8
関連HP 下谷神社公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ銀座線稲荷町駅から徒歩2分。JR上野駅から徒歩6分
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 下谷神社社務所 TEL:03-3831-1488/FAX:03-3831-1544
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
下谷神社大祭

下谷神社大祭|台東区|2023

2019.04.18

下谷神社

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