市川市の海巌山徳願寺は、徳川家と宮本武蔵ゆかりの伝説が残るお寺で、円山応挙の幽霊画、宮本武蔵の筆による書画など寺宝も多数保有する名刹。毎年1回「お十夜」の日に寺宝が一般公開され、檀家をはじめ多くの見学者で賑わいます。ちなみに徳願寺の徳は、徳川家の徳です。
円山応挙筆と伝わる幽霊の絵などを拝観
徳願寺はもともと鴻巣の勝願寺(埼玉県鴻巣市)末寺・普光院が起源で、慶長15年(1610年)、德川家康の帰依により、徳川の徳と勝願寺の願をとって、改めて徳願寺として、円誉不残(えんよふざん)上人を開山に迎えて創建されました。
本尊・阿弥陀如来像は、かつて源頼朝の妻・北条政子が、運慶に命じて彫刻させたものと伝えられ、家康が、2代将軍秀忠の正室・達子(於江与の方・崇源院)のために、鎌倉から江戸城へと遷した後、達子の没後に、2世忠残上人が請けて本尊としたもの。
この徳願寺には明治4年末から明治5年初頭まで、印旛県庁仮庁舎が設置されてもいます。
『お十夜会』で公開される寺宝は宮本武蔵筆と伝えられている書、八方睨みの達磨の絵、円山応挙筆と伝わる幽霊の絵など。
お十夜
正しくは、「十日十夜(じゅうや)法要」といい、もともとは陰暦の10月5日の夜から15日の朝まで、10日10夜にわたって執り行なわれる浄土宗寺院の法会(ほうえ)。永享年間(えいきょうねんかん)に伊勢守平貞経(いせのかみたいらのさだつね)の弟・貞国(さだくに)が、京の天台宗・真如堂(しんにょどう)で修したのがその始まりとされています。
正しくは、「十日十夜(じゅうや)法要」といい、もともとは陰暦の10月5日の夜から15日の朝まで、10日10夜にわたって執り行なわれる浄土宗寺院の法会(ほうえ)。永享年間(えいきょうねんかん)に伊勢守平貞経(いせのかみたいらのさだつね)の弟・貞国(さだくに)が、京の天台宗・真如堂(しんにょどう)で修したのがその始まりとされています。
徳願寺『お十夜会・寺宝一般公開』 | |
開催日時 | 11月16日13:00〜16:30 |
所在地 | 千葉県市川市本行徳5-22 |
場所 | 徳願寺 |
電車・バスで | 東京メトロ東西線妙典駅から徒歩8分 |
ドライブで | 京葉道路市川ICから約2km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 徳願寺 TEL:047-357-2372 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |