富津市の上総湊(かずさみなと)地区を流れる湊川。昭和61年に復活した地域の伝統を今に伝える行事で毎年お盆の8月14日に行なわれます。神田橋親水公園、湊川親水公園(上町)から河口に向けて、600個の本格木製灯籠が御詠歌(仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの)とともに流されます。
時間があれば岩谷観音堂にも拝観を
縁日・盆踊りが行なわれるほか、500発の花火が打ち上げられる花火大会(上総湊海岸)も実施。
灯籠が流されるのは神田橋と中橋の間。
上総湊は江戸時代、江戸湾を航行する帆船の避難場所ともなっていた港。嘉永6年(1853年)には防波堤が築かれています。
また大悲山岩谷堂清巌寺(岩谷観音堂)には摩訶不思議な洞窟回廊(富津市岩谷堂やぐら群)もあるので、あわせて見学を。
大悲山の崖の中腹に位置するこのやぐら群、古墳時代の横穴墓を再利用し、中世~江戸時代に壁に仏像や五輪塔が彫られた窟(くつ)が十数ヶ所も残されています。年2回の御開帳時にしか公開されない第一窟の前に観音堂が建ち、一窟を囲むように第二窟が回廊状に掘られており、気分はまさに探検!
湊川灯籠流し(富津市) DATA
開催日 | 8月14日 |
開催時間 | 16:45〜21:00 |
所在地 | 千葉県富津市湊〜海良 |
場所 | 湊川 |
電車・バスで | JR上総湊駅から徒歩15分 |
問い合わせ | 湊川灯籠流し実行委員会(富津市商工会天羽支所)TEL:0439-67-0625 |
関連HP | 富津市商工会公式ホームページ |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |