旧城山隧道(燈籠坂大師切通しトンネル)

富津市竹岡地区を走る国道127号で、国道より山側に並走する旧道にあるのが旧城山隧道(燈籠坂大師切通しトンネル)。鋸山山上にある金谷石の採石場のような雰囲気のトンネルで、現在では脇にある燈籠坂大師(とうろうざかだいし=東善寺の飛地境内地/入口に鳥居があるが寺である)の参道的な生活道路の一部となっています。

国道からちょっと寄り道したい不思議スポット

国道沿いに造られた灯籠坂大師参道入口
まずはこの隧道をくぐります

舗装されているとはいえ狭い生活道路が、実は昭和18年まで、房総半島を南下する幹線道路(房総西街道=現・国道127号)だったのです。
トンネルの天井までの高さが15m近くある特異な切り通し状というスタイルのため、隧道ファンの注目を集めています。

隧道(トンネル)自体は明治時代の掘削ですが、トンネルが縦に長い「切り通し」状に変化したのは、城山(造海城)の尾根の関係で燈籠坂大師への参道が急勾配で難儀するという理由から、昭和初期に地元で坂の切下げ(掘り下げ)工事を行なったためとのこと。

北側を並走する現在の国道127号(内房なぎさライン)の脇にある「燈籠坂大師参道」と記された白いアーチ状の門をくぐると、まず素掘りの隧道(トンネル)、そして右折して切り通し状の旧城山隧道というワクワクするようなアプローチになっています。

ドライブの場合でも隧道(トンネル)をくぐりそのまま走れば再び国道に戻るので、ちょっとした寄り道に絶好です。

ちなみに隧道の入口に参道入口がある灯籠坂大師は、真言宗智山派の寺・東善寺(富津市萩生256)の飛地境内。

平成7年夏シーズンの『青春18きっぷ』のポスターで取り上げられたJR竹岡駅も近くにはありますが、1日の乗降客が100人に満たない静かな駅。こちらも時間があれば寄り道を。

本来は坂道だったが掘り下げて縦長の隧道に!

旧城山隧道(燈籠坂大師切通しトンネル)
名称 旧城山隧道(燈籠坂大師切通しトンネル)/きゅうしろやまずいどう(とうろうざかだいしきりどおしとんねる)
所在地 千葉県富津市竹岡・萩生
関連HP 富津市公式ホームページ
ドライブで 富津館山道路富津竹岡ICから約2.5km。または、東京湾フェリー金谷港から約5.2km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 富津市商工観光課 TEL:0439-80-1291/FAX:0439-80-1350
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
 

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