千葉だらだら祭り(妙見大祭)

北極星と北斗七星を祀る千葉神社は、厄除開運・八方除にご利益のある「千葉の妙見様」。毎年8月16日の「宮出し」から8月22日の「宮入り」まで1周間かけて斎行される『妙見大祭』は、大治2年(1127年)に創始されて以来、一度も休むことなく続く歴史ある祭です。

大太鼓が二段打ちで「だらんだらん」と聞こえることが名の由来

『だらだら祭り』と通称されるのは、神輿(みこし)の先導を務める大太鼓が「二段打ち」という特殊な叩き方で、その音が「だらん、だらん」と聞こえることから。

8月16日に神輿が千葉神社から御仮屋へ渡御し、22日に還御するため、この両日は神輿が市内を巡行します。
とくに22日19:00頃から行なわれる神輿の宮入りでは、朱塗りの大神輿が無数の堤灯に照らし出され、壮観です。
 

東京湾観光情報局MEMO/千葉氏と妙見信仰

もともと妙見信仰は、インドに発祥した菩薩信仰が、中国で道教の北極星信仰と習合し、仏教の天部の一つとして日本に伝来したもの。
千葉神社の主祭神は、北辰妙見尊星王(天之御中主大神/アメノミナカヌシノカミ)。今でこそ千葉氏ゆかりの千葉神社となっていますが、江戸時代までは、北斗山金剛授寺尊光院という真言宗の寺でした。寺の創建は、長保2年(西暦1000年)とされており、明治の神仏分離、廃仏毀釈の荒波で、北辰(ほくしん=北極星のこと)妙見菩薩が天之御中主大神となったのです(江戸以前の神仏習合時代には同一とみなされていました)。
千葉家7代・千葉常重が大治元年(1126年)に、一族の守り神である北辰妙見菩薩を亥鼻城(千葉氏館)から遷し、翌年から『妙見大祭』が始まっています。
さらに源頼朝も願い文と大刀などを奉納。日蓮上人も宗門弘通の誓願をたて、徳川家康も寺領を安堵しています。

妙見信仰の中心、千葉神社
妙見信仰の中心、千葉神社

千葉だらだら祭り(妙見大祭) DATA

開催日 8月16日~8月22日
御輿巡行 16日=12:00~19:00、22日=14:00〜19:00
所在地 千葉県千葉市中央区院内1-16-1
場所 千葉神社
地図
電車・バスで JR総武線千葉駅から徒歩10分。または、千葉都市モノレール栄町・葭川公園駅から徒歩5分
問い合わせ 千葉神社TEL:043-224-2211
関連HP 千葉神社公式ホームページ
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