平賀源内電気実験の地

平賀源内は、1761(宝暦11)年から江戸・深川清住町(現・東京都江東区清澄1)の自宅で、長崎で手に入れたオランダ製の静電気発生装置エレキテルの構造を解明し、たびたび実験しています。その実験の地近くに「平賀源内電気実験の地」碑が立っています。

平賀源内は壊れた実物を長崎で入手し、自宅で復元

エレキテルはオランダ語(ラテン語)のelektriciteit(電気、電流)の転訛で、1765(明和2)年刊の『紅毛談(おらんだばなし)』(後藤利春著)で紹介されています。
それを読んで興味を示した平賀源内は、1770(明和7)年、破損したエレキテルを長崎で入手。
江戸・深川清住町の自宅で模造品の製作に取り組みます。

外付けのハンドルを回すと内部でガラスが摩擦され、発生した電気が銅線へ伝わって放電するという単純な仕組みで、平賀源内自身は電気の発生する原理をまったく理解していませんでした。
日本はもちろん、発明されたオランダでも見世物や医療器具として使われていた時代です。
平賀源内も大名屋敷などで見世物として使ったと推測できます。

現存する平賀源内製造とされるエレキテルは2台。
東京都墨田区押上の郵政博物館に収蔵される「エレキテル(平賀家伝来)」は、国の重要文化財。
平賀源内先生遺品館(香川県さぬき市)には蓄電瓶がない1台が展示されています。

『紅毛談』にも医療器具として紹介されています

平賀源内電気実験の地 DATA

名称 平賀源内電気実験の地/ひらがげんないでんきじっけんのち
所在地 東京都江東区清澄1-2地先
関連HP 江東おでかけ情報局(江東区観光協会)ホームページ
電車・バスで 都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線清澄白河駅A3出口から徒歩9分
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 江東区観光協会TEL:03-6458-7400
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

よく読まれている記事

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!