梅林坂(皇居東御苑)

皇居東御苑の梅の名所といわれるのが梅林坂。梅の開花期である2月上旬頃には石垣と梅の花という絶景スポットになっています。もともと、太田道灌(おおたどうかん)が江戸平河城を築城した際に、領地である川越の三芳野神社(みよしのじんじゃ)から祭神である菅原道真の分霊を勧請して天満社を創建したのが始まりという歴史ある梅林です。

太田道灌の江戸城時代に、ここに天満社が祀られていた!

皇居東御苑園内図

1478(文明10)年、太田道灌が菅原道真を祀った際に、梅の木100本をここに植えたのが梅林坂の始まりとか。
梅林坂の下から本丸方面にかけて50本ほどの梅が植栽されていますが、この梅は皇居東御苑開園に先駆けて、昭和42年に植えられたもの。50年を経て立派な梅に育っています。

早咲きの品種は12月の冬至のころから咲き始め、例年2月中旬に見頃を迎えます。
太田道灌が創建した天満社は、現在の平河天満宮(千代田区平河町1-7-5)で、家康の江戸城築城、2代将軍・徳川秀忠の江戸城拡張で平河町に遷座しています。

同様に、古くは江戸城内にあった山王権現(現在の日枝神社/千代田区永田町2-10-5)、太田家の守護神、そして江戸城の鎮守だった築土神社(つくどじんじゃ=田安明神/千代田区九段北1-14-21)も城外に遷座しています。

江戸城内図に見る 梅林坂

梅林坂の上には本丸入口となる上梅林門がありました。
平川門を入り、三の丸からさらに進むと天神濠と平川濠の間に橋が架かっていました(築城当時は桔橋、現在は土橋)。
橋を渡ったところが下梅林門(石垣のみ現存)です。

梅林坂(皇居東御苑)
名称 梅林坂(皇居東御苑)/ばいりんざか(こうきょひがしぎょえん)
所在地 東京都千代田区千代田1-1
関連HP 宮内庁公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ竹橋駅から徒歩10分。東京メトロ大手町駅から13分。JR東京駅から徒歩20分
駐車場 なし/北の丸公園第一駐車場(144台・有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 宮内庁 TEL:03-3213-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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