1月15日と10月16日(例祭)に二宮神社境内の神楽殿で、節分祭(毎年2月3日)には社殿で演じられる神楽。演目は、12座伝えられているなかから、天候や客の集まりを見て決められています。神楽はやし連を構成しているのは地元、船橋市三山(みやま)の人達。
江戸時代に創始された歴史ある神楽が奉納される
神社に奉納するという厳粛な面と、祭礼における娯楽性という面を併せ持ち、長い間に独自の演出や工夫が加えられて、特色のあるものになっており、船橋市の無形民俗文化財に指定。
創始は定かでなく、「寛政十一未歳」(1799年)、「天保八酉年」(1837年)と墨書された古い装束が残されているので、江戸時代中期頃には創始されていたと推測できます。
二宮神社は、弘仁年間(810年〜823年)で、嵯峨天皇の勅命により創建したという古社。
延喜5年(905年)編纂の『延喜式神名帳』に記載される「千葉郡二座(並小)」の一座である「寒川神社」であったと比定されています。乾元2年(1302年)の鐘には「二宮社」と刻まれていることから、鎌倉時代にはすでに二宮神社だったことがわかっています。
おもな祭神は、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、櫛稻田比賣命(くしなだひめのみこと)。
現在の社殿は安永年間(1772年〜1781年)の再建です。
七年毎の丑年と未年に斎行される『下総三山の七年祭』は、千葉県の無形民俗文化財。
ちなみに三山地区に三山姓、御山姓が多いのは、二宮神社神官の末裔とか。
【二宮神社の神楽 伝承される12座】
(1)みこ舞
(2)翁舞
(3)猿田舞
(4)神明舞
(5)天狐舞
(6)うずめ舞
(7)ひりこ舞
(8)おかめ舞
(9)宝剣打ち
(10)かとり舞
(11)源三位
(12)餅投げ(山神)
二宮神社の神楽 DATA
開催日 | 1月15日・節分祭(毎年2月3日)・10月16日(例祭) |
開催時間 | 13:00頃〜 |
所在地 | 千葉県船橋市三山5-20-1 |
場所 | 二宮神社 |
電車・バスで | JR津田沼駅から京成バス二宮神社行きで、終点下車 |
ドライブで | 京葉道路幕張IC、または、武石ICから20分 |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 船橋市文化課TEL:047-436-2898 |
関連HP | 二宮神社公式ホームページ |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |