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富津市 見る

上野塚古墳(青堀駅前古墳)

富津市の青堀駅前のロータリー横にある古墳が上野塚古墳(うわのつかこふん)。前方後円墳11基、方墳7基、円墳29基の計47基の古墳が確認される内裏塚古墳群(だいりづかこふんぐん)の1基で、帆立貝型の前方後円墳。5世紀末頃築造で、内裏塚古墳群のなかでは最北、もっとも海岸線近くに位置しています。

海からも視認できる「古代のランドマーク」だった!?

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青堀駅前から眺めた上野塚古墳
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現存する古墳の墳頂部分
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墳頂から眺めた青堀駅
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内裏塚古墳群は、上総西部の有力首長とその配下の首長を葬る古墳群で、上野塚古墳もその首長墓。
墳丘長44.5mで、前方部が短い帆立貝形になっています。

駅前ロータリー再開発の際、昭和56年、昭和62年に発掘調査されていますが、その後大部分が削られてしまっていて、現存するのは後円部の半分弱ほどと前方部のごく一部の残丘のみ。
周溝からは古式の土師器と須恵器が出土し、出土した遺物から内裏塚古墳に次いで古い古墳(5世紀末)だということが判明しています。

青堀駅のロータリー側は道路によって削られてコンクリート壁となっていますが、その壁部分に内裏塚古墳、九条塚、稲荷山古墳の墳丘実測図や須恵器、土師器などが描かれた陶板がはめ込まれています。

また古墳の墳丘下からは古墳時代前期の集落跡・上野遺跡(うわのいせき)が発見され、愛知県濃尾平野一円など東海地方西部の特色を示す土器(S字状口縁甕)が出土し、古代の海上交通を掌握した首長だったこと、海上からも墳墓が眺望できる「古代のランドマーク」だったことが推測できます。

上野遺跡出土のS字状口縁甕から、伊勢湾沿岸からの移住民という可能性すら生まれています。

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古墳の擁壁に設置された陶板
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上野塚古墳の現況
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上野塚古墳(青堀駅前古墳)
名称 上野塚古墳(青堀駅前古墳)/うわつかこふん(あおほりえきまえこふん)
所在地 千葉県富津市大堀
電車・バスで JR青堀駅から徒歩すぐ
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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作成者: プレスマンユニオン編集部

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