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重要文化財 日本橋高島屋

昭和8年に日本橋に建設された高島屋東京店(現・日本橋高島屋)。平成21年に百貨店建築では初となる国の重要文化財の指定を受けています。ショッピングがてら内部を見学すると、1階と2階に大理石の柱が見事な吹き抜けが、さらに案内係が手動で操作するレトロなエレベーターと「古き良き華やかなデパートの姿」が現存!

百貨店建築としては初の重要文化財に

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昭和8年、地下2階地上7階建ての百貨店が日本橋にオープンします。竣工当時の名称は「日本生命館」。
つまり、日本生命が建築し、高島屋東京店がテナントとして入居するというスタイルでした。その後、増築、改築を繰り返しましたが、平成21年、日本橋高島屋(本館部分)が、国の重要文化財に指定されたのです。

今後は大きな改築が見込めないということもあって、現在は、隣接する土地に新館を建設中です。

設計は学士会館(昭和3年/国の登録有形文化財)、前田侯爵邸(昭和3年/元・東京都近代文学博物館/国の重要文化財)、上高地ホテル(昭和8年/上高地帝国ホテルは鉄筋で外観のみ復元)、川奈ホテル(昭和11年)などの設計で知られる滋賀県犬上郡彦根町(現・彦根市)生まれの高橋貞太郎。

巨大な百貨店建築にあたっては設計図案競技が行なわれました。
その結果、「東洋趣味ヲ基調トスル現代建築」という様式で1等当選した高橋貞太郎の案が採用されたのです。
施工は、大林組。

全館冷暖房完備というのも、昭和8年としては画期的。当時、冷房装置を備えていたのは、日本橋の高島屋東京店のほかには、前年に完成した「南海ビルディング」に入居の高島屋、そして大丸大阪店くらいでした。
当時の宣伝コピー、「東京で暑いところ、高島屋を出たところ」が一世を風靡したのは当然のことだったのでしょう。

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1階から2階への吹き抜け部分にある中央階段
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吹き抜け部分の見事な装飾の天井が圧巻!
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階段まで贅沢に大理石が配されています
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重要文化財ですが、現役のデパートとして魅力たっぷり!

建築以来80年以上が建つ日本橋高島屋ですが、よく手入れされ、古さはまったく感じません。
1階と2階2層分の大理石の柱が並ぶ吹き抜け。シャンデリアは、戦時中の金属類回収令により供出したため、現在はこれまた有名な村野藤吾がデザインしたものです。

もうひとつの注目がレトロなエレベーター。
エレベーターの操作は案内係(エレベーターガール)が手動で行なっているのです。背後で動く機械は最新式ですが、創建時から変わらない日本橋高島屋を代表する顔のひとつになっているのです。

屋上のガーデン部分は、かなりの穴場。休憩スポットとしても絶好です。
実は、屋上には創建当時の窓ガラスも現存。噴水も創建当時のもので、見逃せません!

東京メトロの日本橋駅に直結という最高のアクセスにもちゃんとワケがあります。
昭和7年、 東京地下鉄道(現・東京メトロ銀座線)の日本橋駅開業にあたって、高島屋が建設費を負担しているのです。

そんなデパート全盛時代の優雅さ、華やかさ、最先端の魅力を今に伝える日本橋高島屋。
当然、高島屋のフラッグシップとなっています。8階の特別食堂も、フレンチは、「帝国ホテル」が、日本料理は「大和屋 三玄」が、うなぎは「五代目 野田岩」が料理をつくるというまさに特別な食堂。
フレンチのコース料理も4000少々から味わえるので、ゴージャスな雰囲気から考えればかなりお値打ちです。

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1831(天保2)年、京で飯田新七(いいだしんしち/明治7年没)が古着・木綿商を開き、婿養子となった義父・飯田儀兵衛の出身地である近江国高島郡(現・高島市)から名を取って髙島屋と名付けました。
大正8年、髙島屋呉服店として大阪・長堀橋に店を構え、昭和7年、大阪・難波のターミナルビルである「南海ビルディング」の誕生で、現在の高島屋大阪店が入居。
さらに、昭和8年には、東京・日本橋に日本橋店を開店しています。 [/aside]

日本橋高島屋重要文化財見学ツアー(要予約)

コンシェルジュの案内で、重要文化財に指定された日本橋高島屋の館内を見学することができます。
参加者には開店当時の絵葉書(複製)がプレゼントされます。

毎月第2金曜11:00〜、15:00〜(2回)
各回所要1時間
参加費は無料
【予約先】
日本橋高島屋重要文化財見学ツアー係TEL03-3211-4111

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屋上のエレベーター前も休憩可能
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ビヤガーデンにも活用される屋上庭園
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噴水も往時のままです
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重要文化財 日本橋高島屋
名称 重要文化財 日本橋高島屋/じゅうようぶんかざい にほんばいたかしまや
所在地 東京都中央区日本橋2-4-1
関連HP 高島屋公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ銀座線・東西線、都営地下鉄浅草線日本橋駅から徒歩すぐ
駐車場 あり/買い物の金額に応じたサービスあり
問い合わせ 日本橋高島屋 TEL:03-3211‐4111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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作成者: プレスマンユニオン編集部

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください! 

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