多聞(たもん)とは城郭の石垣上に建てられた長屋のこと。通常の城壁より防御機能を高めたもので、富士見多聞は江戸城本丸に配された多聞。文字通り富士を眺めました(現在は眺望できません)。江戸城本丸には多聞が随所に築かれていましたが、現存するのは富士見多聞だけとなっています。
内部が公開され見学も可能
[colwrap] [col2]西南の角には、天守焼失後に天守の代役を果たした富士見多聞櫓が建っていますが、富士見多聞とは異なるのでご注意を。
富士見多聞は、1657(明暦3)年、明暦の大火で焼失したが、その後再建された建物が現存。
平時には内部に鉄砲や弓矢が納められ、戦時のときには格子窓を開けて襲いかかる敵兵を狙い撃つことができました。
富士見多聞は、月・金曜などを除いて公開されているので、江戸城本丸散策の際にはぜひお立ち寄りを。
多聞内の窓からは、乾通りや紅葉山など皇居の景色が楽しめます。
古地図に見る 富士見多聞
江戸城が多聞で囲われ、強固な守りだったことがよくわかります。
富士見多聞(皇居東御苑) | |
名称 | 富士見多聞(皇居東御苑)/ふじみたもん(こうきょひがしぎょえん) |
所在地 | 東京都千代田区千代田1-1 |
関連HP | 宮内庁公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ竹橋駅から徒歩10分。東京メトロ大手町駅から13分。JR東京駅から徒歩20分 |
駐車場 | なし/北の丸公園第一駐車場(144台・有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 宮内庁 TEL:03-3213-1111 |
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