鋸山の南側、鋸南町の秋の恒例イベントとなった『きょなん地美恵BBQ大会』。「今年は、なんと先着600名にイノシシ焼肉、ボタン汁を無料で提供」(鋸南町地域振興課まちづくり推進室)。
知られざる美味な山海の迷物(名物)を味わう=地美恵
提供されるジビエ以外の食材や、バーベキューに使うコンロ、燃料などは、各自で持参を。
鋸南町特産のクジラ肉を使った特産品なども販売。
クジラドッグ、クジラの都弁当は事前予約で販売。クジラドッグ1個350円(税込)、クジラの都弁当1個800円(税込)。
ちなみに鋸南町地域振興課まちづくり推進室によれば、
地(ジ)=地元の迷物(名物)を味わう
美(ビ)=美味なのに知られていない
恵(エ)=海の恵み・山の恵みを味わう
で地美恵(ジビエ)なんだとか。
「ジビエ(仏:gibier)とは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化」(日本ジビエ振興協議会)。
日本でも鹿、イノシシなど、害獣駆除の対象としてのジビエが注目されています。
「山野を駆け巡り大空を舞った天然の肉は、脂肪が少なく引き締まり、栄養価も高い、まさに森からの贈り物」(日本ジビエ振興協議会)というわけです。
一度、房総半島から絶滅したと思われたイノシシが、何らかの理由で再び生息し始め、最近では千葉県全体で年間1万頭ものイノシシが捕獲されています。
鋸南町では、イノシシ、サル、シカ、ハクビシンによる農作物被害が発生し、とりわけイノシシによる被害は深刻で、毎年全体の8割以上、総額2000万円近くの被害が生じています(水稲とスイセン、さらには野菜などに対しての食害)。
鋸南町では、鋸南町有害鳥獣対策協議会が設立され、害獣駆除だけでなく、イノシシなどの捕獲を学ぶ「けもの道トレッキング」、解体を学ぶ「解体ワークショップ」、料理を学ぶ「ジビエ料理ワークショップ」なども開催されています。
きょなん地美恵(ジビエ)BBQ大会 DATA
開催日 | 2019年11月3日(日) |
開催時間 | 11:00〜 |
料金 | 無料、定員600名(要事前申込) |
所在地 | 千葉県安房郡鋸南町大崩39 |
場所 | 鋸南町佐久間ダム公園 都市と農村交流広場 |
電車・バスで | JR内房線安房勝山駅町循環バスで20分、佐久間ダム入口下車、徒歩5分 |
ドライブで | 富津館山道路鋸南富山ICから約5.7km(15分) |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 鋸南町BBQ大会実行委員会事務局(鋸南町地域振興課まちづくり推進室) TEL:0470-55-1560 |
関連HP | http://www.town.kyonan.chiba.jp/kyonan/ |