千葉県南房総市の南端、千倉町谷津地区の海を見下ろす山裾に鎮座する高家神社(たかべじんじゃ)の祖神は磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)で、料理の神様を祀る神社として有名。10月17日の『例大祭』(旧神嘗祭=かんなめさい)と11月23日の『新穀感謝祭』(旧新嘗祭=にいなめさい)に『庖丁式』が奉納されます。
四條流庖丁式の妙なる技をこの機会にぜひ、観賞しよう!
[colwrap] [col2]高家神社に祀られる磐鹿六雁命は、味噌、醤油の神様としても全国にその名を知られ、調理師、調味加工業者の信仰を集めてきました。
庖丁式は、烏帽子・直垂をまとい、庖丁とまな箸を用いていっさい手をふれることなく、真鯛、鯉、真魚鰹などを調理します。
光孝天皇の時代(平安時代)から朝廷を始め、貴族社会の人々により、宮中行事の一つとして伝えられてきたのが『庖丁式』(四條流庖丁書)。古式に則った所作とその庖丁さばきは、まさに熟練の技。日本料理の伝統を今に伝える厳粛な儀式です。
高家神社は平安時代に編纂される『延喜式神名帳』に記載の古社に比定されていますが、現在地に鎮座したのは江戸時代の初頭のこと。
元和6年(1620年)、現在の宮司の祖先となる高木吉右衛門が桜の木の下から、木像と二面の御神鏡を発見し、神社を建立。
200年ほど経た後に鏡面に御食津神(みけつかみ)、磐鹿六雁命と記されていたことがわかり、すでに廃れて場所もわからなくなっていた高家神社の御神体ということが想像されたのです。
高家神社『庖丁式』 (秋の例大祭・新穀感謝祭) DATA
開催日時 | 10月17日10:00〜11:15 11月23日11:00〜12:15 |
場所 | 高家神社 |
所在地 | 千葉県南房総市千倉町南朝夷164 |
電車・バスで | JR内房線千倉駅から日東バス白浜方面行きで関谷病院前下車、徒歩10分 |
ドライブで | 東京湾フェリー金谷港から40分 |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 高家神社社務所 TEL:0470-44-5625 |
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