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イベント 木更津市

やっさいもっさい踊り大会(木更津港まつり)

『木更津港まつり』は、港町として栄えた木更津に、築港など郷土の繁栄の基礎を築いた先覚者の霊を慰めようと、昭和23年にスタートした夏祭り。木更津駅西口の富士見通りを会場にして、『木更津港まつり』の初日、毎年8月14日に行なわれるのが『やっさいもっさい踊り大会』です。

テレビドラマ『木更津キャッツアイ』で「やっさいもっさい踊り」は全国区に!

高度成長期に、木更津に新日本製鐵君津製鐵所がオープン。それまでの住民と、新しくやって来た人々の和を考え、歌詞にもある「みんながおとなりどうし」を合言葉に昭和49年に始まったのが『やっさいもっさい踊り大会』というわけなのです。
『やっさいもっさい踊り大会』の唄はデューク・エイセスが担当。
平成14年放送のテレビドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS、主演・岡田准一)やそれに続く映画『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』、『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』で、知名度は全国区になり、今や千葉県を代表する踊りとなっています。
『やっさいもっさい踊り大会』では、老若男女が心を一つにして踊りを楽しみます。

「やっさいもっさい」とは、木更津に伝わる民謡「木更津甚句」(きさらづじんく)の中にある囃子言葉。
「木更津甚句」は、江戸〜木更津間の舟運(木更津船)の船頭が往来の際に唄っていた船唄がルーツで、幕末、安政年間(1854年〜1860年)に船唄を元に木更津出身の噺家・木更津亭柳勢(きさらづていりゅうせい)が江戸の高座で唄って江戸界隈で流行りました。

大正時代、木更津南片町の料亭「松川」の女将・露崎地勢(ちせ)から『木更津甚句』を教わり、木更津から上京した芸妓・小野きくが「若福」という芸名で新橋のお座敷でこの木更津甚句を歌い、それが注目されて全国区になりました(若福の墓は木更津の満足山成就寺にあります)。
現在も木更津伝統伎芸を守る会が結成され、木更津では『木更津芸者』体験も可能です(木更津観光協会に問い合わせを)。
つまりは木更津の繁栄を今に伝えるのが「木更津甚句」というわけなのです。

ちなみに、鳥居崎海浜公園に新橋芸者・若福の指導を受ける女性をあしらった「木更津甚句記念碑」が立っているほか、デュークエイセスが『やっさいもっさい』を歌っています。

「木更津甚句」の歌詞は、

ハァー
木更津照るとも 東京は曇れ
かわい男が
ヤッサイモッサイ ヤレコリャドッコッコイ コリャコーリャ
日に焼ける

ヤッサイモッサイ~の囃子言葉(掛け声)。
語源は矢那川の上流にある船着場「矢崎」と「森崎」という地名が元で、「矢崎へ、森崎へ」という掛け声が訛ったと言われています。

祭りで使われる掛け声の「おっさ」は、この木更津の方言で「おお、そうだよ!」と同調するときの相づちで「みんなお互いに理解しあおうよ」という意味なのだとか。
 

やっさいもっさい踊り大会(木更津港まつり)
開催日 8月14日18:00〜20:30、荒天の場合は中止
関連HP 木更津市観光協会公式ホームページ
所在地 千葉県木更津市富士見
場所 JR木更津駅西口富士見通り
電車・バスで JR内房線木更津駅から徒歩すぐ
問い合わせ 木更津市観光協会 TEL:0438-22-7711
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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作成者: プレスマンユニオン編集部

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