眺尾橋(めがね橋)

南房総白浜を流れる長尾川を流れる石造アーチ橋。関東地方では唯一の3連の石造アーチ橋で、3連ですが、川面に映る姿から「めがね橋」と通称されています。明治21年の架橋で、材料となった石は資金不足のため、長尾川河口のみずるめの岩場から採掘しています。土木学会選奨土木遺産、千葉県の有形文化財に指定。

地元・根本村の大工と石工が設計、建設

橋の袂には土木学会選奨土木遺産認定のレリーフが

冬季にはイルミネーションも施されます

架橋時には橋の西側に長尾村役場(明治22年以前は滝口村)、東側に茶店などがある村の中心部でした。
橋長28.34m、幅員3.94m。
村民の寄付399円40銭で架橋されていますが、それまでは川を徒歩で渡っていたといいますから待ち望んだ橋だったに違いありません。

昭和26年、小説『めし』の取材で白浜を訪れた作家・林芙美子は、紀行文『房州白濱海岸』のなかで、「中国風な石造りの眼鏡橋を架けた、川沿いの鄙びた部落があったが、むつかしい世の中になったら、こんなところへ逃げて来ようと思った。昔、中国から戻って来た人でもいて、こんな支那風な眼鏡橋を架けたのではないかと、景色にみとれているうちに・・・」と記しています。

関東大震災にもびくともせず、戦時中に駐留した日本軍の戦車にも耐えた橋です。
頑丈な石橋を築いたのは、根本村(明治22年に滝口村、根本村が合併して長尾村発足)の石工と地元の大工。
西洋的な石橋を架橋する技術がないため旅に出て、絵図面を作って戻ったという逸話が残されています。
角切りにした大根を石材に見立てて模型を作ったという伝承もありますが、見学に行った先は、残念ながら定かでありません。

昭和52年と平成5年に補修工事が行なわれ、高欄など建設当時の姿に復元されています。
クリスマスシーズンになるとイルミネーションが、端午の節句の頃は鯉のぼりが泳ぎます。
自動車などの通行は禁止されています。
 

眺尾橋(めがね橋) DATA

名称 眺尾橋(めがね橋)/ながおばし(めがねばし)
所在地 千葉県南房総市白浜町滝口
公式HP http://www.mboso-etoko.jp/
ドライブで 富津館山道路富浦ICから約16.7km(28分)
駐車場 3台/無料
問い合わせ 南房総市観光プロモーション課TEL:0470-33-1091/FAX:0470-20-4230

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